不動産クラウドファンディングでは、多くのファンドで予定利回りや予定分配率が表示されています。しかし同じ利回りでも、「実際にいくら増えるか」は、出資額や運用期間によって変わってきます。
そこで本記事では、「みらファン」で過去に募集・運用したファンドを例に、投資シミュレーションをおこないました。投資の流れや確定申告についてもあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
利回り・出資額の相場
投資シミュレーションの前提として、まずは不動産クラウドファンディングの利回りや出資額の相場をみていきましょう。
不動産クラウドファンディングでは、利回りの相場はおおむね5%~6%といわれています。「みらファン」がこれまでに募集したファンドは5.5%~10%で組成されており、平均すると約6%と、相場とほぼ同程度になります。
また、1回の出資額は30万円~40万円ほどが中心で、「みらファン」でも中央値は
35万円ほどです。
ここからは、あくまで目安として平均的な利回り・出資額を用いてシミュレーションしますが、より少額の出資ももちろん可能です。
過去のファンドでシミュレーション
「みらファン」が過去に募集した以下3つのファンドをもとに、実際にシミュレーションしてみましょう。
- みらファン第3号:予定分配率6%・運用期間6ヵ月
- みらファン第10号:予定分配率6%・運用期間9ヵ月
- みらファン第15号:予定分配率10%・運用期間3ヵ月
以下は、各出資額に対して受け取れる配当金の一覧です。
出資額は10万円、30万円、50万円、100万円の4パターンとして、今回は以下の3つのファンドを例にしています。なお、配当金は20.42%の源泉徴収の対象です。実際の受取額は税引後となりますので、詳細は各ファンドのシミュレーション機能をご確認ください。
出資額 | 第3号(6%・6ヵ月) | 第10号(6%・9ヵ月) | 第15号 (10%・3ヵ月) |
100,000円 | 3,000円 | 4,500円 | 2,500円 |
300,000円 | 9,000円 | 13,500円 | 7,500円 |
500,000円 | 15,000円 | 22,500円 | 12,500円 |
1,000,000円 | 30,000円 | 45,000円 | 25,000円 |
不動産クラウドファンディングで表示されている利回りの多くは年利(1年あたり)表示です。運用期間が1年未満だとその分配当金は少なくなり、実際に6ヵ月だと表示利回りの半分、3ヵ月だと1/4になっています。
また、利回りだけをみると10%のファンドがもっとも多く配当金を受け取れそうですが、運用期間が短いため、ほかの6%のファンドよりも配当金が少ないこともわかります。
なお「みらファン」では、各ファンドの詳細ページで予定収益シミュレーションを提供していますので、出資前にご活用ください。出資口数を入力するだけで、税引前の配当金、源泉徴収後の配当金が表示されます。
確定申告は必要?
確定申告については、不動産クラウドファンディングの配当金を含めて、年間の雑所得が20万円を超える場合に必要です。
不動産クラウドファンディングの配当金は、税法上「雑所得」に分類されます。
また、雑所得にはほかにも公的年金や副業による所得が該当します。
年金を受け取っている方や副業をしている方は年間の雑所得が20万円を超える可能性があるため、税のしくみや確定申告についても軽く調べておくと安心です。
ファンドの公開から償還までの流れ
配当金の利回り、確定申告についてみてきましたが、ここからはファンドの公開から償還まで、投資全体の流れを6ステップで整理しておきましょう。
- ファンド情報の公開
新しく募集が始まるファンドの情報(投資対象物件の場所や用途、予定分配率、運用期間など)が公式サイトで公開されます。 - 募集開始
ファンド情報の公開から1週間ほどで出資の募集が始まり、募集期間はおおよそ1週間~2週間です。
先着順方式のファンドは募集金額の満額に到達した時点で募集が締め切られます。
抽選方式のファンドは募集期間終了後の抽選で出資者を決めるしくみです。 - ファンドの組成
出資の募集を終えて出資金が集まると、みらいアセットも一定額を出資して対象の不動産を取得します。 - 運用
ファンドの組成後は物件の賃貸など、実際に運用が始まります。
運用が始まると、分配・償還まで必要な手続きはとくに何もありません。 - 分配
物件の運用で得られた家賃収入や売却益を、配当金として出資者へ分配します。 - 償還
運用が終わり、出資元本を返還(償還)してひとつのファンドが完結します。
投資の流れについてよりくわしく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
「みらファン」での投資の流れ-会員登録からファンド償還まで-
ファンドの募集情報
不動産クラウドファンディングではファンドの募集情報をいかにキャッチするかが重要です。先着順方式で人気のファンドではすぐに募集締め切りとなってしまう可能性があるためです。業界全体としても拡大傾向がみられますが、商品数はまだそこまで多くありません。
各不動産クラウドファンディングの公式サイトや公式SNSを日頃からチェックしておくとよいでしょう。
「みらファン」も、公式サイトや、X(旧Twitter)で情報を発信しています。
公式サイト:不動産投資クラウドファンディング みらファン
募集情報は「最新のファンド一覧」に掲載されます
- 公式サイト:不動産投資クラウドファンディング みらファン
- 公式X(旧Twitter):@miraifunding 【公式】みらファン@不動産クラウドファンディング
なお、「みらファン」では、毎月1本ほどのペースで新規ファンドを公開中です。
ただし、日にちや曜日が決まっているわけではありませんので、最新情報の受け取りには公式サイトやメールマガジン、Xをご活用ください。
まとめ
不動産クラウドファンディングで表示されている予定利回り(予定分配率)は、多くの場合「1年あたり」の数値です。このため、実際に受け取れる配当金の額は運用期間や出資額によって異なります。源泉徴収もされますので、「思ったより少なかった」と落胆しないためにも、事前のシミュレーションを通じて受取額を把握しておくと失敗しにくくなります。
「みらファン」では予定分配率5%~6%のファンドを中心に提供しており、すべてのファンドで予定どおりの利回りを達成、元本割れも0件の実績を築いてきました。
1口1万円から不動産投資に取り組めるほか、以下の特徴があります。
- 投資したい物件を選ぶことができる
- 少額から手軽に投資が可能
- 利回りが比較的高い
- 不動産管理に関する手間が不要
- リーシングに関する対応は事業者側が行う
- 運用中の資金の上下が無い
- 優先劣後構造で投資家を保護
「みらファン」で手軽に資産形成の一歩を踏み出してみませんか。

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