日本の経済を支える中小企業支援サービス事業を行う株式会社中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」。中小企業にターゲットを絞り、12組の著名人/著名キャラクターから成る公式アンバサダーと共にブランディング、プロモーション支援など多面的なサポートを行なっている。
今回プロジェクト参加企業から、不動産クラウドファンディング、不動産買取、売買仲介、管理事業を行う、みらいホールディングスのグループ企業である株式会社みらいアセットの平塚正人代表と、プロジェクトの公式アンバサダーである田村淳さんとの対談が実現した。「人と企業のみらいを幸せにする」というミッションのもと、社員が「利他の精神」を大切にし、顧客の悩みを解決するサービスを数多く提供している同企業が、現在力を入れているのが不動産クラウドファンディングの「みらファン」である。クラウドファンディングと不動産投資を掛け合わせた不動産クラウドファンディングがブームとなるなか、みらファンはどんな特色を持ち合わせているのか、田村さんがじっくりと迫った。
1口1万円からの不動産投資
田村淳:まず、みらいアセットはどういった会社なのかを教えていただけますか?
平塚正人代表:もともとはコンサルティングに付随して不動産の売買や仲介、管理を行う不動産会社のひとつなんですが、2022年に不動産特定共同事業法の免許を活用した「みらファン」という不動産クラウドファンディングを始めました。

田村:不動産クラウドファンディングというのは、不動産に特化したクラファンなんですよね。どういう仕組みで成り立っているんですか?
平塚:不動産投資は大きな元手がある人や、銀行の融資を受けた人でないとできない場合がほとんどなので、興味があってもハードルが高いと思われがちですが、みらファンはスマホやパソコンから登録をしていただいたら、1口1万円から投資できるんですよね。投資をしたくてもそこまでの資金がない方、どういうものに投資していいかわからない方に向けて、専門家である我々が物件の選定をしています。物件の種類はマンション、コンビニやホテル、レジャー施設など様々で、ふるさと納税のような感覚で資産運用ができるんです。
田村:なるほど。その不動産は投資をしてもらうことで新しいトライができて、支援者も1万円からその不動産に対して応援という名の投資ができるということですね。
平塚:まさにおっしゃる通りです。だからこそ地方の創生が可能なんですよね。収益物件や投資資産は東京や大都市に集まる傾向があって、地方のいい物件が埋もれているのが現状なんです。それを専門家である我々の目利きをもって厳選することで、安心して小額から投資していただけますし、その物件に新たな価値が見出せるようになって支援者の皆さんにも還元できるシステムを作るようにしています。
田村:リターンも生み出せているんですね。
平塚:現状は「ローリスク・ミドルリターン」という位置づけですね。みらファンは売却益ではなく安定した家賃収入を配当原資とするインカム型を中心としているので、価格変動リスクが少ないんです。平均利回りが6.0%※で、劣後出資額以内の下落であれば当社が損失を吸収するので、安全に資産運用していただけます。みらファンの会員さんが増えて、次の不動産が出たときに再投資をしていただく流れが生まれて、それが地域の物件の再生にもつながっていけばいいなと思っています。
みらファンで行う地方創生
田村:「地方を応援したい」という思いに行き着いたのはなぜだったんですか?
平塚:以前中小企業のコンサルティングをやっていて、どうしても物事は東京を中心に決まっていって、地方が後になっていると感じていたんですよね。本社が名古屋発で東名阪に拠点があるので、地元志向を持ちながらできることをいろいろと考えた結果、クラファンの活動が賛同を得やすいと思ったんです。
田村:僕は山口県の下関出身なので、下関の不動産を応援する気持ちで投資をすることも可能ですか?
平塚:はい。ネット上の販売なので、地域を問わずこれはいいなと思える不動産を選定しています。不動産の管理も当社で行いますので、皆さんにご負担を掛けることなくしっかりと配当を出していくことを続けています。
田村:僕、いろんな地方と縁があるんですよ。お城が好きなので、いま13城の観光大使をやっているんです。そのお城のある地域に何かしら貢献したいと思っていたので、みらファンの仕組みを使えばそれが可能なのかなと思って。投資ができたら、その地域と距離を縮められる気がするんですよね。

平塚:我々もそういった不動産を創生していくために動き出しているところです。たとえばちょっと古くなったレジャー施設を買い取って大改装をしていて、それもみらファンの商品として出す予定です。
田村:へえ! みらいアセットさんがプロデュースする不動産なら心強いですね。
平塚:我々のノウハウと資金だけでは足りないところを皆さんにみらファンで応援していただきたいと思っていますし、それを日本全国の店舗さんや商業施設でできる可能性があると感じているんです。地方でも皆さんの力を使えば大きなことが興せると思うんですよね。
日本のポテンシャルを活かした経済発展
田村:投資に興味がある人だけでなく、その地域を応援したい人のニーズにも応えているということですよね。リリース前に物件のリストは共有してもらえるんですか?
平塚:はい。そこで精査していただいて、リリースタイミングで投資をしていただくという流れですね。ありがたいことに最近は人気の不動産は数分で売れちゃうんですよ。

田村:「もっと用意してくれ!」ってクレームが来ちゃうかも(笑)。
平塚:継続的に不動産を提供していくべく、今年はさらに仕入れには力を入れていますね。この夏からいろいろリリースされていくのでぜひご期待いただきたいです。
田村:でもほんと、みらいアセットさんの目利きが素晴らしいんでしょうね。投資はうまくいかないことが大前提のもとで行われるじゃないですか。それでも商品がすぐ売り切れるということは、結果を出し続けてるということだろうし。
平塚:ありがとうございます。我々がいい物件を見つけてきて、みらファンで皆さんに投資をしていただいて、それをいい形で我々が運用して、より収益が上がるようなものに変えて皆さんにお返しするという一連の流れを我々のグループですべてできると思っているので、みらファンをさらに成功させていきたいですね。
田村:僕が投資を始めたときに「ほんとお金好きだね」みたいなことを言われたこともあって、お金儲けは悪というマインドが日本にはまだ根強く残っているなと思うんです。みらファンみたいに気軽に投資ができて、成功体験を得やすいサービスが浸透してくると、経済が大きく回り出して日本全体が元気になるだろうなと思うし、そういうところも思い描いてらっしゃるということですよね。
平塚:そうですね。やっぱり皆さん動機がないと貯金を動かさないと思うんです。我々が提供する不動産は動機がしっかりしているので、必ず皆さんのご賛同を得られると思っています。ただ不動産クラウドファンディングの歴史が浅いぶん馴染みのない方が多いので、配当が入ってきて初めて「こういうことか。これはやったほうがいいな」と思っていただけることがほとんどなんです。だから少額からでも結構なので、ぜひ一度体験していただきたいですね。
田村:不動産投資やクラファンに恐れを感じている人はやっぱり多いし、そんな人たちからしたら不動産クラウドファンディングなんて怖いもの×怖いものですもんね。
平塚:うちの家内もそうでした(笑)。
田村:うちの奥さんもそうなんです(笑)。みらファンは投資家の損失リスクを最小限に抑える仕組みを取り入れているから初心者も金融リテラシーを高められると思うし、こういう新しいサービスに取り組んでくれる人が増えればいいですよね。日本の未来の経済発展を不安視するニュースが多いけれど、日本はポテンシャルの高い国なんだなとポジティブな気持ちになりました。
平塚:だからインバウンドが盛んだとも思うんですよね。地方には様々な素晴らしい資産があるんですが、残念ながらその所有者おひとりの力だけでは続けられないというケースがとても多いんです。全国の皆さんの力が集まったからこそその不動産が存続できる、という状態になればと思います。不動産クラファンが銀行預金や株式投資と並ぶぐらい、代表的な投資のひとつとして捉えてもらえるところまで業界を成長させていきたいです。

平塚正人◎1972年6月27日生まれ、岐阜県出身。青山学院大学卒、大垣共立銀行を経て、2008年株式会社みらいホールディングス入社。銀行時代にはオリックス株式会社への出向経験を有する。2012年株式会社みらいホールディングス取締役就任、2018年アットインホテルズ代表取締役就任、2019年株式会社みらいホールディングス取締役専務執行役員就任。2021年株式会社アットイン代表取締役社長に就任。2025年株式会社みらいアセット代表取締役、 株式会社みらいホールディングス副社長に就任。
田村淳◎1973年12月4日生まれ、山口県出身。バラエティー番組に加え、経済・情報番組など多ジャンルの番組に出演。300万人超のフォロワーがいるX(旧Twitter)、YouTube「田村淳のセカンドライフch」の開設、オンラインコミュニティ「田村淳の大人の小学校」を立ち上げるなど、デジタルでの活動も積極的に展開。2019年4月に慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学、2021年3月修了。お城が好きで現在13城の観光大使を務めており、全国制覇を目指す。タレントの枠を超えて活躍の場を広げている。
※2025年8月時点での実績値です。
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